「好きな香りを、もう少し暮らしに取り入れてみたい」「アロマテラピーを一度きちんと学んでみたい」とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。子育てがひと段落した方、仕事を続けながら自分の時間を探している方など、香りに目を向けるきっかけは人それぞれです。

この記事では、50代からアロマテラピーを趣味にしたい方に向けて、楽しみ方、安全な使い方、始めるときに用意するもの、そして資格の種類と取り方を、公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)の公式情報をもとに整理します。

なお、この記事は体調への効果を約束するものではありません。また、他人への施術や手作り品の販売を仕事にすること、講座の比較、求人情報は扱いません。

アロマテラピーとは

アロマテラピーは、植物から取り出した香りの成分「精油(エッセンシャルオイル)」を使って、香りを暮らしに取り入れていく楽しみ方です。まずは言葉の意味と、この記事の立場を確認しておきます。

AEAJによるアロマテラピーの定義

アロマテラピーの資格を認定しているAEAJは、アロマテラピーを次のように定義しています。

アロマテラピーは、植物から抽出した香り成分である「精油(エッセンシャルオイル)」を使って、美と健康に役立てていく自然療法です。

(出典:公益社団法人日本アロマ環境協会「アロマテラピーとは」/2026年10月2日確認)

AEAJの説明では、精油は植物の香り成分を抽出したエッセンスで、花や葉、果皮、根などを蒸したり、皮を搾ったりして取り出します。また、AEAJのよくあるご質問では、精油は自然の状態に比べてかなり濃縮された液体であると説明されています。そのため、扱い方には後述する注意が必要です。

この記事は「効果」を約束しません

香りの好みや感じ方には個人差があります。この記事では、アロマテラピーを「香りを選び、楽しみ、学ぶ趣味」として紹介し、体調がよくなる、眠りが深くなるといった効果は約束しません。

気になる症状があるときは、アロマテラピーで様子を見るのではなく、まず医師にご相談ください。

アロマテラピーを趣味にする楽しさ

その楽しさは、香りをかぐことだけではありません。香りを選ぶ、組み合わせる、暮らしの小物に使う、植物について学ぶ、と楽しみ方に幅があります。ご自分に合う入り口を探してみてください。

香りを選ぶ・比べる楽しさ

まずは、好きな香りを見つける楽しさがあります。AEAJは精油の選び方として、「アロマテラピーを楽しむためには、自分にとって心地よい香りであることが大切です」と案内しています。

朝は柑橘系、夜は花の香りというように時間帯で使い分けたり、玄関・リビング・寝室で香りを変えたりと、暮らしに合わせた選び方を考えるのも楽しみの一つです。季節によって、同じ香りでも印象が違うと感じる方もいらっしゃいます。

ブレンドで自分だけの香りをつくる

慣れてきたら、複数の精油を組み合わせる「ブレンド」にも挑戦できます。たとえば、ラベンダーの穏やかな香りにスイートオレンジの明るい香りを少し加えるなど、組み合わせ方は自由です。

同じ精油の組み合わせでも、混ぜる割合によって香りの印象が変わります。気に入った組み合わせをノートに記録しておくと、あとで見返す楽しみにもなります。AEAJには、ブレンドの知識と技術を認定する「アロマブレンドデザイナー」という資格もあります(後述)。

暮らしの小物をつくる

精油を使って、部屋の香りづけに使うルームスプレーなどの小物を手作りする楽しみ方もあります。AEAJの公式サイトでは、空間芳香用のアロマスプレーの作り方などが紹介されています。

作ったものは、ご自分や家族で使う範囲で楽しむのが安心です。AEAJのよくあるご質問では、部屋の香りづけに使うルームスプレーと、虫よけスプレーや、肌に使うボディスプレーとでは法律上の扱いが異なると考えられること、虫よけスプレーやボディスプレーを製造販売する場合はそれぞれ必要な手続きがあることが案内されています。あわせて、AEAJは法律に抵触するかどうかを判断する機関ではないため、関係機関に確認するよう呼びかけています。この記事では販売は扱いません。

植物や香りについて学ぶ楽しさ

精油の原料になる植物や、香りの歴史について知ることも、アロマテラピーの楽しみ方の一つです。たとえばAEAJは、精油1kgを得るためにラベンダーなら花穂を100〜200kg、ローズなら花を3〜5トン(産地や生産条件などにより異なるとされています)必要とすると紹介しています。

また、AEAJのアロマテラピー検定では、2級で11種類、1級で30種類(2級の11種類を含む)の精油が学習の対象になっています。

学ぶこと自体を楽しむ趣味として続ける方もいらっしゃいます。食材や暮らしの習慣について学ぶ趣味として、次の記事もあわせてご覧ください。

「薬膳」を学ぶ魅力

温活とは?続けた結果や始め方、資格までを解説します

始める前に知っておきたい安全な使い方

精油は濃縮された液体なので、扱い方には注意が必要です。ここでは、AEAJの「安全に楽しむために」などの案内をもとに、注意点を紹介します。注意の内容は対象によって異なるため、まとめずに分けて記載します。

精油を扱うときの基本の注意5つ

AEAJは、精油を扱う際の大切な注意点として、次の5つを挙げています。

  1. 原液を皮膚につけない:皮膚に使うときは薄めて使います。誤って原液が直接皮膚についた場合は、すぐに清潔な大量の流水で洗い、赤みや刺激、発疹などがみられたら医師の診察を受けます
  2. 精油を飲用しない:AEAJでは、薄めたものであっても精油を飲むこと、ほかの食品と一緒にとること、うがいに使うことをすすめていません
  3. 精油を目に入れない:精油がついた手で目をこすらないよう注意します。目に入った場合は大量の水で洗い流し、こすらずに速やかに医師の診察を受けます
  4. 火気に注意する:キッチンなど火を扱う場所で、精油や精油を使って作ったものを使うときは注意が必要です
  5. 子どもやペットの手の届かない場所に保管する:誤飲などの危険が考えられるためです

誤って飲んでしまった場合、口の中に精油が残っているときは大量の水で口をすすぎます。子どもなどが飲み込んでしまった場合は、吐かせずに、すぐに医師の診察を受けてください。受診するときは、誤飲した精油を持参するか、精油の名前と飲んだ量をメモして持参するよう案内されています。

肌に使うときは、薄めて低い濃度から

植物油で薄めた精油を肌に塗る方法について、AEAJは、植物性のオイルをベースに「精油を1%以下(フェイスの場合は0.5%以下)の濃度」になるように混ぜる方法を紹介しています。

あわせて、肌の弱い方や初めてアロマテラピーを利用する方は低めの濃度から試すこと、使って違和感があればすぐに洗い流すことが案内されています。上の数字はあくまで上限の目安で、この濃度以下なら誰にとっても安全という意味ではありません。

光毒性と皮膚刺激に注意が必要な精油

精油の成分の一部には、日光などの強い紫外線に反応して、皮膚に炎症を起こすなどの性質をもつものがあります。これを光毒性といいます。AEAJは、光毒性に注意が必要な精油の例としてグレープフルーツ、ベルガモット、レモンなどを挙げ、こうした精油を日中に使う場合は注意が必要としています。

また、肌から浸透した成分が、炎症や紅斑、かゆみなどの反応を起こすもの(皮膚刺激)もあります。皮膚刺激に特に注意が必要な精油の例として、イランイラン、ジャスミン、ティートリー、ブラックペッパー、ペパーミント、メリッサ、ユーカリなどが挙げられています。

体調や暮らしの状況に合わせた注意

AEAJは、精油を使う人の健康状態や体質に注意を払い、不快感や異変を感じた場合は使用を中止するよう案内しています。そのうえで、対象ごとに次のような注意を示しています。

  • 医師の治療を受けている方・薬を処方されている方:必ず当該医療機関に相談する
  • 「お年寄りや既往歴のある方」(AEAJの表記):いずれの楽しみ方でも、まずは基準の半分以下の量で試してから使用する
  • 妊娠中の方:体調に考慮し、芳香浴法(香りを空間に広げて楽しむ方法)以外を楽しむ場合は十分注意する。アロマテラピートリートメントを受ける場合は、医師や経験を積んだ専門家に相談する
  • 授乳中の方:AEAJは授乳中のアロマテラピーに関する科学的データを持っていないとしたうえで、芳香浴法以外を行う場合は必ず担当医に相談し、少しでも不安があれば避けるようすすめている
  • 3歳未満の乳児・幼児:芳香浴法以外は行わない
  • 3歳以上12歳以下の子ども:精油の使用量は成人の10分の1程度から始め、多くても2分の1程度とする
  • ペット:動物は人間と体の仕組みが異なるため、人間のひとりよがりな考えでアロマテラピーをしないよう注意を呼びかけている

小さなお孫さんが遊びに来る方や、ペットと暮らしている方は、香りを広げる場所や時間にも気を配ると安心です。ペットへの影響が気になる場合は、獣医師にご相談ください。

精油の保管と保存期間の目安

AEAJの案内では、精油は製造時から成分の変化が始まっているため、遮光性のガラス容器に入れ、キャップをしっかり締めてビンを立て、直射日光と湿度を避けた冷暗所で保管するとされています。

保存期間は開封後1年以内が目安とされ、柑橘系の精油はほかの精油と比べて成分の変化が起こりやすいといわれています。使う前には、必ず香りを確認しましょう。

50代・60代からアロマを始める手順

アロマテラピーは、大がかりな道具をそろえなくても始められます。ここでは、最初に用意するものから、慣れてきたあとの広げ方まで、順を追って紹介します。

最初に用意するもの

最初は、好きな香りの精油を1〜2本と、香りを広げるためのティッシュペーパーやハンカチがあれば始められます。

精油を選ぶときは、AEAJが案内している次のポイントが参考になります。

  • アロマテラピーの専門店で購入する:知識の豊富な販売員に、使い方を相談しながら選べる
  • 好きな香りを選ぶ:自分にとって心地よい香りであることを大切にする
  • 遮光ビンに入ったものを選ぶ:精油は光や熱によって成分が変化するため
  • 表示されている情報を確認する:製品情報や使用上の注意の表示に目を向ける

なお、AEAJによると、アロマテラピーでは100%植物から抽出された精油を使いますが、「アロマオイル」などの製品名がついたものには、精油とは異なる類似品もあるため注意が必要です。AEAJは、製品情報や使用上の注意の表示が基準に達している精油を「AEAJ表示基準適合認定精油」として認め、公式サイトでブランドの一覧を公開しています。

まずは芳香浴から試してみる

最初の一歩としては、香りを空間に広げて楽しむ「芳香浴法」から始める方法があります。AEAJは、ティッシュペーパーやハンカチに精油を1〜2滴垂らし、デスクや枕元に置く方法を紹介しています。

慣れてきたら、アロマポットやアロマディフューザーなどの専用器具を使う方法もあります。電気式のもののほか、キャンドルの火を使うものもあるため、火を使う器具を選ぶ場合は、置き場所や消し忘れに気をつけましょう。

慣れてきたら、植物油や手作りへ広げる

芳香浴に慣れてきたら、植物油で薄めて肌に使う方法や、ルームスプレーなどの手作りへ広げていく楽しみ方もあります。肌に使う場合は、前の章で紹介した濃度の目安と注意点を確認してから試してください。

もう少し体系的に知りたくなったときは、アロマテラピー検定の公式テキストで学ぶという選択肢もあります。資格については、後半の章で紹介します。

60代から始める方の工夫

60代から始める方も、ご自分のペースで取り入れていくことができます。精油のビンは小さく、ラベルの文字も小さいことがあるため、見えにくいと感じるときは、明るい場所で拡大鏡を使うなどして、精油の名前や注意事項を確かめると安心です。

火の扱いが気になる場合は、ティッシュペーパーやハンカチに垂らす方法や、火を使わない器具を選ぶという選択肢もあります。医師の治療を受けている方や薬を処方されている方は、前の章のとおり、使う前にその医療機関に相談してください。

アロマの資格は必要?趣味と資格の関係

アロマテラピーを学び始めると、「資格は取ったほうがいいのか」「国家資格はあるのか」と気になる方もいらっしゃいます。ここでは、資格を考える前に押さえておきたい点を整理します。

趣味として楽しむなら、資格を前提にしなくてよい

自分で香りを選んで楽しむために、資格の取得を前提にする必要はありません。この記事では、資格を「楽しむための条件」ではなく、「もっと深く知りたくなったときの選択肢」として紹介します。

アロマテラピーに国家資格はありません

AEAJのよくあるご質問では、「現在、日本にはアロマテラピーに関する国家資格はありません」と案内されています(2026年10月2日確認)。AEAJが認定する資格も民間資格です。

AEAJ以外の団体が認定するアロマテラピーの資格もあり、団体によって内容や取得方法が異なる場合があります。

学ぶ理由は人それぞれ

学ぶ理由はさまざまです。参考として、AEAJが公表しているアロマテラピー検定の受験申し込み者へのアンケートでは、受験した理由の上位4つが次のように示されています。

順位受験した理由割合
1位アロマテラピーの正しい知識を身に付けたいから55.6%
2位香りが好きだから53.6%
3位アロマテラピーについてもっと知りたいから53.0%
4位アロマテラピーを生活に取り入れたいから43.1%

(出典:公益社団法人日本アロマ環境協会「第55回アロマテラピー検定」ページに掲載の「第54回アロマテラピー検定 受験申し込み者アンケート(回答数987人)」/2026年10月2日確認)

これは検定の受験申し込み者に限った回答で、アロマテラピーを学ぶ方全体の傾向を示すものではありません。学ぶこと自体を目的にされている方も、仕事につなげたい方もいらっしゃいます。

資格を取る前に何を確かめておくとよいかは、次の記事で整理しています。

50代の資格取得は「無駄」?取る前に考えたい5つのこと

アロマテラピー検定とは(受験資格・受験料・合格率)

資格を考えるとき、入り口の一つになるのがAEAJの「アロマテラピー検定」です。ここでは、受験資格、試験の形式、受験料、合格率と合格基準を、公式の案内にもとづいて紹介します。

どんな資格か(資格の種別と実施団体)

アロマテラピー検定は、公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)が主催する民間資格の検定試験です。2級と1級があり、精油の安全な使い方や精油のプロフィールなどを学ぶ内容になっています。

公式サイト:公益社団法人日本アロマ環境協会

受験資格と申込期間

受験資格について、AEAJは「年齢、経験などの制限はなく、どなたでも受験いただけます」と案内しています。50代からはもちろん、60代から受験することもできます。AEAJの検定ページでは、受験者の年代について「10代から70代まで幅広く受験されています」と紹介されています(2025年12月AEAJ調べ/2026年10月2日確認)。

ただし、受験資格がないことと、いつでも受験できることは別です。検定は回ごとに申込期間が決まっており、AEAJのよくあるご質問では「受付期間外の申し込みはできません。次回の試験にお申し込みください」と案内されています。所定の申込期間に間に合えばその回に挑戦でき、締め切りを過ぎている場合は次の回になります。具体的な日程は回によって変わるため、AEAJの公式サイトでご確認ください。

視覚に障がいがある方など、試験方法に配慮が必要な場合は、申し込み時に検定事務局へ連絡するよう案内されています。

試験の形式・受験料・学習期間の目安

第55回アロマテラピー検定の試験概要では、試験の形式と受験料が次のように案内されています。

項目内容
試験形式インターネット試験(パソコンやスマートフォンを用いて行う試験)、選択解答方式
出題数2級:55問/1級:70問
受験料2級 6,600円(税込)/1級 6,600円(税込)/2級・1級併願 13,200円(税込)

(出典:公益社団法人日本アロマ環境協会「第55回アロマテラピー検定」試験概要/2026年10月2日確認)

受験料は回によって変わる可能性があります。また、申し込み後の受験料の返金や次回への振替はできないと案内されているため、日程と受験環境を確かめてから申し込むと安心です。受験環境は個室が推奨され、公園やインターネットカフェ、レストランなどの公共スペースでは受験できません。

学習期間については、AEAJの検定ページで「人によって勉強期間はさまざまですが、『1カ月程度』と回答した方が多いようです」と紹介されています(第52回アロマテラピー検定 試験運営に関するアンケート〈回答者数661人〉より/2026年10月2日確認)。かけられる時間は人それぞれなので、目安の一つとして受け止めてください。

「合格率」と「合格基準」は別のもの

「アロマテラピー検定は難しいのか」と気になる方もいらっしゃいます。目安として、AEAJは次の2つの数字を示していますが、意味が異なります。

  • 合格率:AEAJのよくあるご質問では、アロマテラピー検定1級・2級の合格率は「およそ90%」と案内されています(2026年10月2日確認。対象となる回や年度は、確認したページでは記載を確認できませんでした)
  • 合格基準:第55回の試験概要では、合格基準は「正答率 80%」とされています(2026年10月2日確認)。こちらは合格に必要な得点の基準で、合格者の割合ではありません

この記事では、これらの数字から「簡単」「難しい」とは判断しません。学習にかけられる時間や、もともとの知識によって、感じ方は人それぞれだからです。

検定の先にある資格と、取得ルートの違い

検定の先には、より専門的な資格があります。「最高峰の資格は?」と気になる方もいらっしゃいますが、資格によって取り方や必要な時間・費用が異なります。ここでは、AEAJの資格の段階と、取得ルートの違いを紹介します。

AEAJの資格の段階と費用

AEAJのよくあるご質問では、AEAJの資格は大きく2つに分かれると説明されています。一つは、どなたでも受験できるアロマテラピー検定と環境カオリスタ検定です。もう一つは、AEAJの会員でなければ受験できないプロフェッショナルな資格で、アロマテラピーアドバイザー、アロマテラピーインストラクター、アロマセラピスト、アロマブレンドデザイナー、アロマハンドセラピストがあります。

アロマテラピーに関わる資格の取得方法と費用として、AEAJの公式サイトで案内されている内容は次のとおりです。

資格公式サイトで案内されている取得方法公式サイトで案内されている費用
アロマテラピー検定検定試験に合格する受験料:2級6,600円/1級6,600円/併願13,200円(いずれも税込)
アロマテラピーアドバイザー検定1級に合格 → AEAJに入会 → 認定講習会を受講受講料5,236円(税込。別途教材費。受講費用は認定スクール・AEAJ直接開催によって異なる)、資格登録認定料10,450円(税込)
アロマテラピーインストラクターアドバイザー資格を取得 → 認定スクールまたは独学で公式テキストを学ぶ → インストラクター・アロマセラピスト共通学科試験に合格受験料5,236円、資格登録認定料10,450円(いずれも税込)
アロマセラピストアドバイザー資格を取得 → 共通学科試験に合格 → 認定スクールで実技カリキュラムを履修 → カルテ演習を修了 → 実技試験に合格 → 認定スクールから申請学科試験受験料5,236円、資格登録認定料10,450円(いずれも税込)
アロマブレンドデザイナー(専科)アドバイザー資格を取得 → 標準カリキュラムを受講資格登録認定料5,500円(税込)
アロマハンドセラピスト(専科)アドバイザー資格を取得 → 標準カリキュラムを受講資格登録認定料5,500円(税込)

(出典:公益社団法人日本アロマ環境協会 各資格ページの「取得方法」、よくあるご質問「各資格取得の費用はどのくらいかかるのですか?」/2026年10月2日確認)

※アドバイザー資格の取得には、検定1級の合格とAEAJへの入会が前提になります。

AEAJは、本科・専科の資格については、このほかに入会金、年会費、認定スクールでの受講料などが発生すると案内しています。入会案内では、個人正会員の入会金は10,000円(不課税・初年度のみ)、初年度の年会費は入会時期によって12,000円または6,000円(いずれも不課税)とされています。また、プロフェッショナルな資格の取得と継続には、毎年の会員更新(年会費12,000円)が必要と案内されています(2026年10月2日確認)。

受講料は受講先によって異なるため、この記事では費用の合計額は示していません。

「試験で取る」「講習やスクールで取る」という違い

表を見ると、資格によって取得の進め方が異なることが分かります。

  • アロマテラピー検定:試験に合格して取得します。受験資格の制限はありません
  • アロマテラピーアドバイザー:検定1級の合格とAEAJへの入会のうえで、認定講習会を受講して取得します
  • アロマテラピーインストラクター:アドバイザー資格の取得を前提に、共通学科試験に合格して取得します。学び方は、認定スクールに通うか、独学で公式テキストを学ぶかを選べます
  • アロマセラピスト:アドバイザー資格の取得を前提に、学科試験に加えて、認定スクールでの実技カリキュラムの履修と実技試験が必要です

通う時間や場所を確保できるか、年会費を含めて費用をどこまでかけるか、学ぶこと自体を楽しみたいのか、人に伝えたいのか。資格の名前だけでなく取得ルートを見て、ご自分の時間の使い方と相談して選ぶことになります。

AEAJ以外の認定団体

アロマテラピーの資格は、AEAJ以外の団体も認定しています。たとえば、次のような団体があります。

団体ごとに、資格の体系や取得方法、費用は異なります。この記事では、団体をまたいだ比較や順位づけはしません。検討する場合は、各団体の公式サイトで取得方法と費用を確認してください。

資格を取ったあとの現実(仕事につながる場合・つながらない場合)

資格を取ったあと、どう活かすかは人によって異なります。ここでは、暮らしや学びに活かす場合と、仕事につなげたい場合に分けて、知っておきたいことを整理します。

暮らしと学びに活かす選び方

仕事につながらない場合でも、学んだことを暮らしに活かす選び方があります。たとえば、AEAJはアロマテラピーアドバイザーを「精油の安全な使い方やアロマテラピーに関係する法律などの知識をもち、日常生活でのアロマ活用法を提案できる力を認定する資格」と説明しています。

学んだ知識は、精油を選ぶときに表示や注意事項を確かめたり、家族と香りを楽しむときに対象ごとの注意を思い出したりと、ご自分の暮らしの中で活かせます。学ぶこと自体を楽しみとして、検定までで区切りをつける選び方もあります。

仕事につなげたい場合に確かめたいこと

仕事につなげたいと考える場合は、資格が仕事を約束するものではないことを、まず知っておく必要があります。AEAJのよくあるご質問でも、「資格取得は就職を約束するものではありません」と案内されています(2026年10月2日確認)。

また、アロマテラピーを仕事にする場合は、何をするかによって確かめるべきことが変わります。

  • 他人の体に触れるトリートメントを行う場合:AEAJは、サロンでどのような施術を行うかによって、留意すべき事項や必要となる申請・許可が異なると案内しています
  • 手作りの品を販売する場合:「暮らしの小物をつくる」で紹介したとおり、作るものによって法律上の扱いが異なると考えられるため、関係機関への確認が必要です

この記事では、施術や販売を仕事にすることは扱いません。また、収入は働き方や続け方によって大きく異なるため、金額の目安は示していません。

体に触れるケアを学ぶ資格を考えている方は、仕事にする前の注意点をまとめた次の記事もあわせてご覧ください。

「リンパケア」を学ぶ楽しさとは?資格の種類と仕事にする前の注意点

よくあるご質問

ここでは、アロマテラピーの趣味と資格に関する疑問に、公式の案内にもとづいてお答えします。

Q:60代からでもアロマテラピー検定は受けられますか?

受けられます。AEAJは受験資格について「年齢、経験などの制限はなく、どなたでも受験いただけます」と案内しています。試験はパソコンやスマートフォンを使うインターネット試験です。所定の申込期間に申し込む必要があるため、日程はAEAJの公式サイトでご確認ください。

Q:アロマテラピー検定は2級から受けるものですか?

AEAJの試験概要では、2級と1級は同じ日に受験でき、1級から受験することも可能と案内されています。学習の対象になる精油は、2級が11種類、1級が30種類(2級の11種類を含む)です。どこまで学びたいかに合わせて選ぶことができます。

Q:アロマの資格に年会費はかかりますか?

アロマテラピー検定は、AEAJの会員でなくても受験できます。一方、アドバイザーなどのプロフェッショナルな資格はAEAJの会員でなければ受験できず、資格の取得と継続には毎年の会員更新(年会費)が必要と案内されています。金額は「AEAJの資格の段階と費用」で紹介しています。AEAJ以外の団体の資格は、団体ごとにご確認ください。

Q:アロマテラピーとアロマセラピーは違うものですか?

AEAJのよくあるご質問では、同じ意味と説明されています。アロマテラピーはフランス語読みを、アロマセラピーは英語読みを日本語で表記したものです。

Q:男性でもアロマテラピーの資格は取れますか?

AEAJのよくあるご質問では、「AEAJの資格に、性別による制限はありません」と案内されています。

まとめ

アロマテラピーを趣味にする楽しみ方から、安全な使い方、資格の取り方までを見てきました。

主なポイントは次のとおりです。

  • アロマテラピーは、香りを選ぶ・組み合わせる・暮らしに使う・学ぶと、楽しみ方に幅がある
  • 精油は、原液を肌につけない、飲まない、目に入れないなど、AEAJが示す注意点を守って使う。注意の内容は対象によって異なる
  • 始めるときは、好きな精油1〜2本と、ティッシュペーパーやハンカチがあれば芳香浴から試せる
  • アロマテラピーに国家資格はなく、AEAJの資格も民間資格。アロマテラピー検定は、年齢や経験の制限なく受験できる
  • 検定の先の資格は、取得ルートと会員の年会費を含めて確かめてから選ぶ

まずは好きな香りを1本選んで、暮らしのどこに香りを置きたいか考えてみてはいかがでしょうか。ほかの趣味も含めて、自分に合う楽しみ方を探したい方は、次の記事も参考にしてください。

50代からの趣味探しのための「自分の棚卸し」


※本記事は一般的な情報の提供を目的としており、医学的な効果効能を保証するものではありません。体調に不安のある方や持病をお持ちの方、妊娠中・授乳中の方、薬を服用中の方は、取り入れる前に医師にご相談ください。肌に違和感を感じた場合は、使用を中止して洗い流してください。

※本記事は2026年10月時点で、公益社団法人日本アロマ環境協会の公式サイトを確認して作成しています。受験資格・受験料・試験形式・申込期間・入会金・年会費等は変更される可能性があるため、最新情報は公益社団法人日本アロマ環境協会公式サイトでご確認ください。