映画鑑賞が趣味と聞くと深く映画に詳しい人をイメージしがちですが、「にわか」な映画ファンも立派な映画好きです。
本記事では、映画鑑賞を趣味にしたばかりの「にわか」映画ファンとして楽しむ方法や、そこからさらに楽しさを広げるコツをご紹介したいと思います。
「映画鑑賞が趣味」と言うには月に何本観るべき?
映画鑑賞が趣味と言える頻度には特に決まりはありませんが、多くの人は月に1本以上映画を観ていると趣味と感じられることが多いようです。
例えば、映画館で毎月1本観る、または動画配信サービスで週に1本ペースで観ることでも十分に「映画鑑賞が趣味」と言えると思います。
重要なのは、観た映画の本数ではなく、映画を楽しむ時間を自分の生活に取り入れているかどうかです。
気軽に観たい映画を楽しむことで、自然と映画鑑賞が生活の一部となり、趣味としての深まりを感じることができるでしょう。
映画鑑賞を「にわか」から始める楽しみ方
「にわか」と聞くと、少しネガティブな響きを感じるかもしれませんが、そんなことは全くありません。
誰もが最初は初心者であり、好きな作品をただ楽しむことが映画鑑賞の原点です。
特に、興味のままに話題の作品や人気の映画を観て、「面白かった!」「また観たい!」と感じることこそが映画鑑賞の醍醐味です。
好きなジャンルの映画を観る
まずは自分の好きなジャンルから入るのがおすすめです。
例えば普段から恋愛小説が好きな方なら、ロマンティックコメディから。
アクションゲームが好きな方なら、スリリングなアクション映画から始めるといいでしょう。
評判の良い映画を観る
映画選びに迷ったら、最近話題になっている作品や、みんなが「面白かった!」と言っている作品から見始めるのも良い方法です。
アカデミー賞を受賞した作品や、映画レビューサイトで高評価の作品、SNSで話題になっている映画や、人気のランキングに載っている映画を観てみるのも良いです。
ただし、「これは名作だから理解しなければ」とか「古い映画だから深い意味があるはず」と考えすぎる必要はありません。
まずは純粋に物語を楽しむ気持ちで見ましょう。
自分が感動したシーンや、面白いと思った展開があれば、それだけで十分です。
最初から難しいアート映画に挑む必要はありませんし、映画を観て感じた感想を自分なりに楽しむことが何より大切です。
「にわか」から一歩進んでみる
映画をいくつか見て、好きなジャンルや俳優が見つかったら、次は映画の楽しみ方を広げてみましょう。
いきなり難しく考える必要はありません。
小さな一歩から、映画の世界をより深く味わうことができます。
【ステップ1】お気に入りの映画をもう一度見てみる
初めて見た時とは違う視点で見てみると、新しい発見があるかもしれません。
例えば、以下のようにしてお気に入りの映画をもう一度見てみてはいかがでしょうか。
- 好きなシーンをもう一度じっくり見て、なぜ好きなのか考えてみる。俳優の演技、セリフ、音楽、カメラワークなど、具体的な要素に注目してみましょう。
- ストーリー全体の流れを意識しながら見てみる。伏線、物語の構成、キャラクターの関係性などが見えてくるかもしれません。
- エンディングについて考えてみる。なぜこのエンディングなのか、他にどんな可能性があったのか、自分ならどうするか想像してみましょう。
【ステップ2】関連作品を探してみる
好きな映画の監督、俳優、ジャンル、テーマなどに関連する作品を探してみましょう。
例えば、以下のようにして関連作品を探してみてはいかがでしょうか。
- 同じ監督の他の作品を見て、作風やテーマの共通点・相違点を探してみる。
- 好きな俳優の出演作を追いかけて、演技の幅広さを発見する。
- 同じジャンルの他の作品を見て、好みの傾向を掴む。
- 似たテーマを扱っている他の作品を見て、異なる視点や表現方法を比較する。
【ステップ3】映画の背景を調べてみる
作品が作られた時代背景や、監督の意図、制作秘話などを調べてみると、映画をより深く理解することができます。
- 制作された時代背景を知ることで、作品に込められたメッセージや社会的な意義が見えてくることがあります。
- 監督のインタビュー記事やメイキング映像などを見ると、作品に込めた思いや制作過程での苦労などが分かり、より作品に愛着が湧くでしょう。
- ネタバレになりそうな情報は、映画を見た後に確認するようにしましょう。
【ステップ4】他の人と感想を共有してみる
友達や家族、オンラインコミュニティなどで、映画の感想を共有してみましょう。
- 他の人の感想を聞くことで、自分とは違う視点や解釈を知り、映画の新たな魅力を発見できるかもしれません。
- 自分の感想を伝えることで、映画への理解が深まり、より作品を好きになることもあります。
- 共感したり、議論したりすることで、映画体験がより豊かになります。
【ステップ5】映画の構成要素に注目してみよう
少し慣れてきたら、カメラワーク、音楽、照明、編集など、映画を構成する技術的な要素にも注目してみましょう。
- 特定のシーンのカメラワークや照明、音楽が、どのように感情や雰囲気を作り出しているのかを考えてみましょう。
- 編集のリズムやカットの繋ぎ方が、どのようにストーリーを展開させているのかに注目してみましょう。
これらの要素を意識することで、映画の見方がさらに広がり、より深く作品を味わうことができるでしょう。
焦らず、自分のペースで、映画の楽しみ方を広げていきましょう。
映画を共有する楽しみ
さらに楽しむためには、映画の感想を共有することもおすすめです。
友達や家族と一緒に映画を観て感想を共有したり、SNSに短い感想を書いたりすることで、映画の楽しさが倍増します。
特に「にわか」な感想だからこそ、肩の力を抜いて素直に「ここが良かった」「このキャラクターが好きだった」と自由に語ることができます。
映画は個人の感じ方で楽しむものなので、他の人の意見に縛られずに、自分の視点を大切にすることが大事です。
まとめ
映画鑑賞を「にわか」な趣味として楽しむことは、決して悪いことではなく、むしろその気軽さが魅力です。
気になる映画を観て、自分なりの楽しさを見つけていく中で、少しずつ映画の世界が広がっていくことでしょう。
大きなスクリーンで見る体験は、映画の魅力を再発見させてくれます。
映画は正解のない芸術です。
「にわか」や「玄人」という区別にとらわれすぎず、自分なりの解釈や楽しみ方を大切にしてください。
それが結果的に、より深い映画理解につながっていくはずです。